2018.03.22 Thursday
北朝鮮をStargazerSATにて読み解く
このたび★秋津★さまより、StargazerSATの使用許可をいただきました。というより、すでにいただいていたようです。書き込んでいない掲示板で許可が出ました(笑)。
当然ですが占星術の判断には複雑な天文計算が必須です。以前にも書いたのですが、この手間をStargazerは大幅に削減してくれます。そしてそのすごさは、機能はもとよりその設計思想と運用方針にあると私は思っています。こんなすごいものを世に送り出し、かつ使用する許可をくださった★秋津★師にあらためて感謝申し上げます。
以下は、北朝鮮の始原図を私なりに読み解いたものです。本格的にやったのはこれが初めてですが、予想以上に面白くはまってしまいました。全然未完成なのですが、近々に答えが出てきそうなので、ひとまず公開してみます。
きっかけは妻のチャート解読でした。解読しているうちに、人生の重大な決断とそれに基づく行動に、冥王星のハウスイングレスが重なっていることに(たまたま)気付きました。これを他にも適用できることがあるんじゃないかなぁ、と。冥王星=核、核=北朝鮮という安直な連想ゲームが始まりです。
今回StargazerSAT64を用い、解読してみようと思い立ちました。北朝鮮の建国は1948年9月9日、時刻は不明なのでとりあえず12時。現地時間はJSTと同じKSTだそうで(ただし今は独自の基準を使いだしたようですが)、とりあえずこれをもとに冥王星の動きをみてみました。
なお、ハウスは私が愛用しておりますイコールです。世間一般にはプラシーダスが主流のようですので、また違った解読があるかもしれません。
北朝鮮が初めて核実験に成功したのが2006年10月8日10時35分、StargazerSATによればASCnがおとめ24、冥王星tがいて24ということで、ハウスカスプ付近です。手元にあった数少ない史料で金日成が死亡したのも見てみます。日付は1994年7月8日。このときの冥王星tがさそり25。これは逆行しています。これで全てが語れるとも思いませんが、雰囲気はある感じがします。本腰入れてみてみることにしてみました。カンとか予断とか、お世辞にも決してスマートな判断とは言えませんが、自分なりに持てるものを精一杯使って挑んでみます。
ここで避けては通れないのがレクチファイ。ハウスカスプを使用する以上、ASCの位置をある程度にしなければ話になりません。このためまずレクチファイで出生時間、北朝鮮誕生の瞬間を特定します。
詳細は省略しますが、この12時の始原図でもそこそこ「らしい」状態には読めそうでした。レクチファイの基準としてこれをもとに始めます。材料としたのがさきほどの初の核実験成功のチャートと創始者金日成の死。
まずは核実験初成功から。このタイミングで冥王星は始原図の第2室カスプ付近にいます。2室は「所有」ですので、この時点で核を「保有」つまり2室に入っているほうが説明できます。とすると、11時58分以降誕生だと冥王星tがまだ1室にいることになってしまうので、11時58分以降誕生については候補から外します(実際には秒単位でも検証できますが、自分の実力と史料のレベルから考えて分単位で検証しています)。極端な姿勢とアメリカを相手にしても物おじしない図々しさ、もとい底のしれないパワーを説明するという意味でも冥王星はもってこいです。9月9日では、冥王星nが第1室に居るためには4時以前。黒幕たちが未明に相談していたとかもあるかもしれませんが、常識的に建国式典とか宣誓(そんなものがあったとも思えませんが)とかの時刻には適さないように思えるので、ひとまずこれも思考の外に置きます。で、冥王星絡みでいえばASCnがさそり、つまり象徴星が冥王星になるのが9時55分以降。よって9時55分〜11時57分で考えることにしてみます。12時の始原図で「らしい」感じがあったので、11時57分からさかのぼり、タブで一度に表示できる11時52分までを1分単位で比較してみます。
これらの図と核実験のイベント図を比較すると、意味ありげなセミヨードが出てきます。ししの冥王星n〜やぎのASCp・月pまで同時に4つです。
なお、オーブはn同士が6、pとtは1.5ですが、基本1度で考えます。以下ヨードは―で30度を表し、両端が60度の関係です。
1. 冥王星n―MCt&太陽n―太陽t海王星p
2. MCt&太陽n―太陽t&海王星p―太陽p
3. 太陽t&海王星p―太陽p―火星p
4. 太陽p―火星p―ASCp&月p
候補ごとに、これを比較してみます。注目は時刻に左右されるMCtとASCp。11時53分以前でMCtに太陽nが接触してきます。この時点ではオーブギリギリで、これに収めるためにはさらに時刻を遡らなければなりません。一方ASCpは太陽nとMCtをトラインの範囲に収め、これに月pが入ってくるのが11時56分と57分です。加えて、火星pとASCpは遡るごとに角度差は広がります。同じくASCpと太陽pも11時54分を境に両方(遅い時間と早い時間)へ行くほど広がっていきます。これで見る限り、やはりこの付近で行けそうな感じです。
さらにこれらの時間を太陽回帰図にしてみます。2006年10月8日は、2006年9月9日の回帰図で表されることになります。この回帰図でMCtが太陽n太陽tと合、ASCp月pとトラインです。加えて二つのセミヨード(水星p―ASCn―冥王星tと木星t―火星p―ASCp&月p)が出ています。これらの角度差は、遅い時間のほうが小さくなります。有力は11時57分です。
これをふまえて次に金日成の死。1994年7月8日のチャートです。時刻についてこちらは公式には2時だそうですが、いろいろ見ていたら(息子の金正日ほどでないにせよ)どうも信憑性に難があるよう。このころの冥王星はきわどいラインで順行逆行をしていて、IAEAの査察とかとの対比が面白かったりします。閑話休題。
そこでこれの太陽回帰図。1993年9月9日のものです。特徴はASCnと冥王星tの合。続いて海王星t天王星tが合、木星t火星tASCtが合、さらにこのグループはスクエアを形成。冥王星n金星tが合。都合よさそうな話なんですが、実際StargazerSATを開いてみると確認できるものです。特徴的なASCnと冥王星tの合だけでいえば、角度差は早い時刻に軍配が上がりそうですが、じつはこの候補の中で11時57分にだけ、追加のセミヨードが出ます。角度広めながら水星t―MCp―ASCnです。水星は通信とか通商の相手とか。兄弟という解釈からすれば北朝鮮にしてみれば韓国とも取れます。いずれにしても、北朝鮮を見ていると、なぜかこの水星がちらちら登場してきます。あと様々なセミヨードも。
以上のことから、12時に近い11時57分を始原図の時刻として採用しました。じつは過去の出来事に当てはめることもしてみたのですが色々きりがなさそうでしたので、この辺で閉じますが金日成の死を少しだけ。★秋津★師の占星術講座によれば、占星術は時刻には正確とのこと。見てみます。
金日成は突然死だったそうで、金日成の死のチャート、1994年7月8日2時を見ると、ASCn冥王星tの合、これがASCtとオポジション、このオポジションを天王星tが調停の上、金星tがスクエア。ASCnMCp木星pのセミヨード。
北朝鮮始原図は8室に天王星があり、この時期この付近に月t水星tがいます。これに合わせるよう動かしてみると、前日の22時頃にあってきますが、ASCtがオポジションではなくスクエアの位置に。そしてその反対側に金星tが居ます。そこでさらにこの金星とオポジションにすべくASCtを微調整すると、時刻は22時10分。するとこのASCtは木星pとともに、調停に入っていた天王星tとセミヨードを構成することになります。そしてASCtの近くに死を象徴するであろう土星tが。これが重なるのが22時50分。ネットでググってみたところの薄っぺらな情報ですが、前日の夜風呂で倒れてそのままなくなったという説が。占星術的には22時10分に風呂で倒れ、22時50分に死亡という感じでしょうか。
本来なら、ここからこの始原図を解読するのですが、私はすこぶるこれが苦手。今までの解説本がどうしてもしっくりこなかったのに対し、★秋津★師の占星術講座がピンときたのは進行経過を絡めて解読してくれていること。たしかに人は生まれもってのものを使いますが、経験を積み重ねて形成されていきます。人生経験無くして人は語れません。人によっては本性を隠して生きる人もいます。経験・出来事を読むことも大事なのです。とはいえ出生図・始原図なしではやはり語れません。ただ、これに関しては皆やっていることなのでサラッと。
感受点配置がボウル型。経験を重視する慎重なタイプだそうで、感受点のある側の出来事が人生の重点となるそう。8から12室と1室に感受点を持つので、2室に入る冥王星つまり核を持つことは限界突破の事項ってことか。大丈夫でしょうか。目立ったメジャーアスペクトがなく、誕生時は具体的行動を伴わない小国のイメージ。ただタイトなマイナーアスペクトがあり、水星と金星がいい。しかしディスポジターの根が将軍様の太陽と金星と水星でループ。10室のカスプがししなので権威主義、MCがおとめなので現実的に行動できる能力は持っていますがMCを挟んで太陽と土星。将軍様の抑圧的支配が事態をややこしくしそう。
さて肝心の未来。これがなくては占いとはいえません。これを始めたのは平昌冬季オリンピック開幕時でしたが、まとめるのが遅く現時点で米国との直接対談とか言いだしています。とりあえず取り急ぎ結果が出そうな近未来を2017年太陽回帰図で見ていきます。実際にはその先にでかいイベントがあるように思えますが。
2017年太陽回帰図です。合をタイトな順で見ていくと、
ASCnと太陽p。プログレスの太陽が1室に入ります。北朝鮮にとって新しいステージに入るのは間違いありません。ただしASCtとスクエアなので、取り巻く環境は厳しいものといえます。
土星nと水星t。土星は抑圧、これに知恵がつくのは人民にとって災難といえます。土星は3室の象徴星、兄弟としては2重に韓国との意味合いにも取れます。これに天王星tがトラインでからんでいますが、仲介の水星とは角度が大きくトラインになりきっていません。何かしたとしても突発的で、それも決定的事項とはなりえないようです。
冥王星nと金星t。核への資金でしょうか。エンターテインメントとすればオリンピックの利用ともとれます。しかし冥王星tとクインカンクス。完成には今一つ。
そして最大の特徴、MCpとMCtを軸として金星pと木星nによるカイトです。カイトはグランドトラインの一種なので結果を残す事態とはなりませんが、事態を打破することの鍵として軸となるオポジションが存在し、それを残る二つがサポートします。この場合軸はMCなので社会に対する意思表示、サポートするのは木星=行政手腕、金星=財政・エンターテインメント(オリンピック)ってとこでしょうか。MCがいるのはさそり、象徴星冥王星からその念頭には核があるでしょう。
もうひとつ、この木星nと天王星pを軸に金星nと月pによるカイトです。行政手腕の発揮は突発性・突然性を伴ないます。こちらもサポートには金星です。
冬場このMCpに木星tが接触します。時期表ではMCpと木星tの合が2018年1月14日、オーブによる範囲が1月4日から1月26日。この範囲で何らかの意思表示があると思われます(補足:IOCによる北朝鮮参加正式承認が1月20日でした)。
この木星tはASCnと合になる直前に逆行し3月25日にオーブから外れます。そしてそのままMCpを通過します。合になるのが5月1日、オーブで4月19日〜5月13日です。春分図によれば太陽nがASCtに対してスクエア、水星t金星tに対してクインカンクス、水星nに土星tがスクエア、ASCpに天王星tがスクエア、土星pに月pがスクエア、MCnに土星pが合、木星pに火星tが合。タイミングも意思もまったく成功の材料になるとは見ることはできません。米朝接触が予定されているが、3月25日以降破談になるか、4月19日〜5月13日に開催されるも中身の薄いものになるでしょう。もし成功と称されるもの(とくに北朝鮮側の発表がそう)であるなら、それは夏至図そしてそこから先にみることができる、火星を絡めたチャートを活かす事態を呼ぶ出来事となるはずです。
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