2013.12.14 Saturday
再挑戦のシナリオ17 暗闇の咆哮
コロバンガラ島沖夜戦を扱うシナリオですが、1点疑問。といっても前回のようなルール上のものでなく、シナリオの扱う時間についてです。タイトル横の日付横の時刻ですが、戦闘開始時刻という認識でこのシナリオでは0059。しかし付属のヒストリカルノートでは午後11時過ぎに神通が集中砲火で大破炎上の記述。登場戦力に神通があるのであれと思い検索したらやはりヒストリカルノートが正しい模様。Wikipediaがどの程度正確かは解りませんが、とりあえず手元の唯一てがかりとして、シナリオ時刻は1943年7月12日2308に設定します。ターン数は12(1ターンは6分)なので終了は13日の0020。Wikipediaでは0014にGwin、Buchanan、Woodworthが損傷を受け0030に二水雷戦隊が離脱(ほぼ勝利)の記述となっていて付属のヒストリカルノートにも合致します。
どうでもいいっちゃあいいんですが、雰囲気重視ということで。
で、プレイ開始。米軍エインワース提督の方針ですでに日本軍が接近した状態での戦闘開始である。
第1ターン(2308-2314)、米先頭のNicholasから神通に向け照明弾発射、二戦隊の前を行く三隻、三日月、神通、雪風が照らし出されます。巡洋艦で神通に集中砲火を浴びせますが1W止まり。駆逐艦の砲火も効果なし。日本軍は接近のためあえて砲撃せず、雪風が米先頭のNicholasを雷撃、うち2本が命中するも1本が不発、2P打撃に留まります。Nicholasは一旦戦列を離脱、駆逐戦隊はHonoluluを中心に単横陣を組みなおし果敢に日本艦隊に接近します。日本軍は接近するO`Bannonに探照灯を駆使して集中砲火を浴びせます。これがO`Bannonの魚雷発射管に命中、炎上します。しかしO`Bannon以下駆逐戦隊もこれに応戦、不運にも清波の弾薬庫が直撃を受け、轟沈してしまいます。さらに接近したRadfordの魚雷が1本雪風に直撃、船体切断で沈没となります。この段階で日本軍戦意6、米軍22。しかも旗艦神通は雷撃不能、戦列も途切れていてもこれでは勝負にならん。
ルール上は続行ですが、ここで日本軍投了。
運が悪かったのもありますが、疲れていてぼけてたか?
2013.04.28 Sunday
聯合艦隊 衝突ルールQ&A
聯合艦隊の衝突ルールへの質問について、サンセットゲームズさんからの回答をいただきました。
私の処置でよいとのことでした。
「また、以前のフェイズより同じへクスに存在する複数の艦艇は、新たな艦艇が進入してこないなら、衝突判定を行わない」
という一文を追加してもよいかと思われますとも追記されておりました。
遅ればせながらいつもすみません。助かりました。
2013.04.20 Saturday
シナリオ17 暗闇の咆哮プレイ
コロバンガラ島沖夜戦を扱ったこのシナリオ、いきなり疑問点。初期配置で米軍HonoluluとJenkinsがスタック状態で開始となっている。14.61をそのまま読むと、いきなり衝突判定だ。さらにこの判定のタイミングだが、相手移動フェイズ終了時にも判定するとすれば、なにもしないうちに2回の判定が強要される。後日サンセットゲームズさんに質問してみるとして、とりあえず14.61に次の一文を追加しました。
「その移動フェイズに、新たに該当へクスに進入したユニットがない場合は判定する必要はない。ただし1ユニットでも進入するユニットがあった場合は、もといたユニットを含めたすべてのユニットが判定をおこなう」
1943年7月13日0059、戦闘開始である。
第1ターン(0059から0105)
縦列で前進する日本艦隊にTaylorから照明弾発射、先頭を行く三日月と続く旗艦神通が照らし出される。旗艦HonoluluとSt.louisが神通を、Nicholas、O'Bannon、Taylorが三日月をそれぞれ集中砲火。しかしおしくも効果なし。日本軍も遅れて反撃。三日月が探照灯をTaylorに照射、集中砲火を浴びせるもこちらも効果なし。が、雪風の放った8本の魚雷のうち1本が先頭のNicholasに直撃、沈没する。さらにO'Bannonに探照灯を向け集中砲火。これが弾薬庫に直撃、轟沈する。ここで妻帰宅。うぉー、おもろいとこだったのにぃー。
2012.12.08 Saturday
聯合艦隊シナリオ18「熱帯夜」
ざっと目を通したところ、この戦いはアメリカの完全奇襲成功のようで、ゲーム付属のヒストリカルノートにもその旨記載があります。
しかしWikipediaの史実と比して、どうもそれを再現することはできなさそうです。というのも、付属ヒストリカルノートで日本軍に24本の魚雷が発射されたらしいのですが、この攻撃は史実で第12駆逐隊からとなっています。これに所属するのはBenham級3隻、1ターンの発射本数はデータ上4×3=12本です。63秒間隔で発射されたらしいのですが、これを一方的に2回やるのはゲーム上はほぼ不可能です。しかも、各2本以上命中とあらばなおさらです。
付属ヒストリカルノートでは魚雷を受けて轟沈とあるのですが、Wikipediaでは続く第15駆逐隊の砲撃によるもののようです。
Wikipedia情報なのでどの程度正確なのか分かりませんが、まあゲームバランス上あまり不利な条件でがんじがらめにするのを避けたのかもしれません。
なんだかシナリオにケチをつけているようなのですが、そんなことはありません。このシナリオはアメリカが優位な位置につけるチャンスをもっていて、攻撃の優先権をもっています。が、日本軍は反撃を受けたら侮れない相手です。どのポジションで、どのタイミングで攻撃するのかを研究してみる良い研究材料となります。
2012.05.05 Saturday
聯合艦隊シナリオ24プレイ
前述したシナリオ24のプレイです。前回のシナリオ14と違い、一応艦隊戦を扱うため、艦隊運動のルールが適用されます。ソ連軍は巡洋艦Kalininを旗艦として1列縦隊、日本は軽巡酒匂を旗艦として1列横隊でおおよそ29キロの距離で対峙します。射程はソ連巡洋艦が最長ですが基本視界が21キロの設定のため、事実上差はありません。総合的にはむしろ日本軍のほうが優秀です。なお、連度不足のせいか、両軍とも砲撃に不利な修整が特別ルールによって課されています。
1945年8月18日1200、日本軍はソ連の縦隊を挟み込むことを想定し、旗艦酒匂をやや北の方角へ離しつつ速度を上げ、駆逐艦と水雷戦隊の3手に分かれる準備をします。ソ連軍は巡洋艦と、Tbilisiを旗艦とする駆逐艦隊に分かれる準備をします。こちらは足の遅いVolkovとStalinに速度を合わせます。
1206、ほぼ最長射程で日本軍をとらえたソ連巡洋艦が砲撃の端緒を開き、これに酒匂が応戦しますが、両軍とも不慣れな攻撃は有効打にはなり得ません。ソ連を挟んで右から水雷戦隊を従えた酒匂が、左から夏月を旗艦とする駆逐艦隊が急速に接近します。一方ソ連は巡洋艦2隻が酒匂の正面から突進、後方の水雷戦隊旗艦竹に至近弾をあびせますが効果なし。日本軍に合わせて二手に分かれて接近します。
1212、日本軍はさらに酒匂と竹を旗艦とする水雷戦隊に別れてソ連巡洋艦をはさみこむ態勢に入ります。ソ連の未熟な砲撃は日本軍を捉え切れません。しかし日本軍も練度不足で遠距離では有効打を与え切れません。激しく撃ち合いながら接近する両軍。急速に接近しながら先に命中させたのはソ連でした。
KalininとKaganovichの集中砲撃により、酒匂が兵装推進に各1打撃を被ります。さらにTbilisiとVolkovから駆逐艦隊の先頭を行く夏月に放たれた計17本の魚雷のうち1本が命中、浸水も含め3推進打撃と1兵装打撃という深刻な打撃を被ります。さらに舵機故障で次ターン回頭不能と速度低下の影響で、揮下の冬月と雪風は独航艦となることがほぼ確定です。これで日本軍の保護水準(士気にあたる数値で、ゼロになると戦意喪失となる)は半減しました。
1218、日本軍は旗艦酒匂が近距離から決死の特攻をかけます。ソ連巡洋艦の集中砲火をかわしつつ砲撃、Kalininの兵装に打撃を与えた上なんと機関室浸水により航行不能とさせてしまいます。これに止めを刺すべく萩と楠から発射された計8本の魚雷のうち2本が命中、Kalininを撃沈します。さらに冬月の雷撃は不発となるものの雪風の雷撃1本がTbilisiを捉え、撃沈します。これによりソ連の保護水準は0となり戦意喪失となります。ですがゲームはどちらかが勝利条件を満たしたターン終了時までとなっており、ソ連軍は最後の反撃の機会が与えられます。
しかし旗艦を失い算を乱すStalinに向けた冬月の砲撃は弾薬庫に命中、さらに撃沈となります。旗艦を引き継いだKaganovichは攻撃したいところですが、優位なポジションにつくことができません。それでも運のいいことに(日本軍にとっては運の悪いことに)砲撃は酒匂を捉え、またしても兵装推進に各1打撃を被ります。これで航行能力に支障が出た酒匂にKaganovichの魚雷が直撃、沈没となります。残る駆逐艦と水雷戦隊は旗艦を失ったことで逃走。攻撃どころではありません。しかし酒匂沈没により日本軍の保護水準も0となり、両軍撤退となります。
結果:引き分け
日本軍:酒匂(沈没)
夏月(中破)
ソ連軍:Kalinin(沈没)
Tbilisi(沈没)
Stalin(沈没)
2012.05.02 Wednesday
聯合艦隊シナリオ24 エラッタ?
シナリオ24の日付は1945年8月18日、つまり終戦直後のシナリオです。占守島を放棄し北海道の守りを固める名目で撤収を開始した第91師団をのせた第11水雷戦隊と、いまだ戦闘行為を放棄しようとしないソ連海軍との海戦を描いた仮想とはいえ興味深いシナリオです。
ところがシナリオ表記どおり配置すると、日本海軍は3Cに方位1、ソ連は4Aに方位3とあります。これだと両軍あさっての方向を向いていることになります。マップには方位が印刷されておらず方位シートが別に付属しているのでシナリオごとに方位をきめるのかなという疑問をもちました。また、日本軍初期配置の3Cは指定された初期配置マップに指定されていません。
これをサンセットゲームズに問い合わせたところ、初期配置の(網のかかった)地図に3Cと4Cを追加、方位は固定で常にFREETBATTLESの文字が読めるように置いた時に上辺方向が1になるとのこと。これはこれで納得ですが、これだとやはり両軍はあさっての方向を向いたままで解説文と矛盾する形になります。そこで再び問い合わせたところ、丁寧に写真つきでの回答をいただきました。この写真が役に立ちました。いただいた写真でのシナリオ24の地図配置では右が天、左が地になっていたのです。この配置に基づけば日本軍とソ連軍は向き合う形になります。ところが手元にあるシナリオカードでは全く逆の左が天で右が地の形での配置になっていたのです。とくにエラッタとしての発表はないのでたまたま自分のやつがミスプリだったのかもしれません。とすると「こいつは何をいっているんだ?」と思われたかもしれません。しかしこんな些細な疑問にも切れることなく親切に付き合ってくださったおかげで疑問は氷解。
ところでこの「聯合艦隊」、知らない間に絶版になっていたらしく、さらにそれが再販されるとのこと。元が古いゲームなので艦船好きの方には満足できない描写もあるようです。実際最近陸戦にも触れるようになってこの手の戦術級を単調と評する人の気持ちも理解できなくはありません。値段も安くはない(自分の感覚です。もっともこのゲームに限ったことではありませんが)のですが、ほとんどの種類の艦船をソロプレイもできる簡易なルールで網羅したこいつはおススメです。興味あればぜひ。
2012.05.01 Tuesday
聯合艦隊シナリオ15プレイ
聯合艦隊は、第二次世界大戦の艦船同士の戦闘を扱った戦術級ゲームです。昔HJから出ていたフリートバトルズのリメイクでありますが、私はその前身(らしい)IJNを含めもとのゲームを知りませんのでどのくらい変わっているのかは分かりませんが、プレイアビリティの高い好ゲームです。1ユニット1隻で大戦で活躍したほとんどの艦種がそろっており、シチュエーション解説付きのシナリオも多数用意されています。旧タクテクスに掲載された追加シナリオまで収録されています。難易度も程よくソロプレイも容易です。ただ、エラッタが結構あって、修整を適用すれば問題ないのですが、購入時モチベーションが一瞬下がった覚えがあります。ゲーム自体の責任ではありませんが。
余談ですが、同人の宇宙戦艦ヤマトを扱ったWAR AGAINST the WHITE COMETはどうやらこのゲームのシステムが元になっておるようです。
さて、今回プレイするのはシナリオ15「報国丸撃沈さる!」です。規模の小さいシナリオですが、通商破壊を任務とする日本軍特設巡洋艦に出くわしたオランダのタンカーと護衛のインド海軍掃海艇の戦いを再現したおもしろいシチュエーションです。史実では戦闘力に勝る日本軍に果敢に突っ込んだ連合軍の勝利で終了しており、それに基づくハンデが設定されてはいるものの、やはり戦力的には日本有利です。なお、シナリオには方位が示されていません(ゲーム自体に影響はありません)が、シチュエーションからして方位2と3の間が北(報国丸が真西を向いている)かと思われます。
1942年11月11日時刻11:45戦闘開始。報告丸と愛国丸が接近し、遠距離から個別に砲撃を加えます。結果、報国丸の砲撃がオンディナの兵装に打撃を与えます。愛国丸は速度を最大戦速にもっていきます。一方連合軍のベンガルは、逃走のため反転を開始したオンディナを援護するため砲撃をかわしつつ史実よろしく突進します。ベンガルは最大射程で報国丸を攻撃しますが案の定効果はありません。オンディナは煙幕を張って全速力で逃走を開始します。
時刻11:51、今度は愛国丸の砲撃がベンガルの兵装に打撃を与えます。報国丸の魚雷攻撃はおしくも外れます。ベンガルは果敢に突進しますが日本軍の攻撃に耐え切れず全ての兵装を破壊され炎上、攻撃不能となります。
時刻11:57、近距離からの報国丸の砲撃でついにベンガルは沈没。オンディナは愛国丸の砲撃を煙幕の力を借りてかろうじてかわします。オンディナはひたすら逃走あるのみ。
時刻12:33、逃走まであと少しというところで少しづつ距離を縮めていた砲撃がついにオンディナをとらえはじめます。愛国丸の攻撃が命中し、オンディナの攻撃力を削ります。
時刻12:39、正確な愛国丸の砲撃がついに命中、オンディナは完全に攻撃力を奪われます。逃走まであと6キロ!逃げ切れるか?
時刻12:45、戦闘開始から1時間。わずか1キロの距離まで接近した報国丸が左舷魚雷を発射。オンディナの船体は真っ二つとなり轟沈します。
突撃敢行にしろ逃走にしろ、強力な日本軍相手に二手に分けるのは拙かったようです。反省。けど、連合軍は勝てるのだろうか?
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