占いとシミュレーションゲーム

臨時収入があったので、ウソかホントか残部僅少らしいこともあり前から欲しいと思っていたCMJ78号を入手しました。
天下強奪は関ヶ原ものですが、あまりコンポーネントもぱっとしない感じで少々トーンダウンしたのですが、プレイしてみるとこれが大ヒット!!シミュレート的には「？」の部分が満載ですが、ルールの分量が少なく扱うユニットも少ないのにマップが広く選択肢が豊富。事象的には見た目再現性は低いのですが、信用性の低い部下を連れての決戦に挑む西軍と戦いを急ぐ東軍など自然に感じ取れて、今まで見た関ヶ原ものの中で一番「らしさ」を味わえました。
ウソかホントか残部僅少らしいこともあり、テーマに興味があるなら「買い」であると思います。

表題のシナリオをプレイです。このシナリオは両軍登場兵力が少なく、勝利条件も単純に得点で決まるお気楽シナリオです。勝利の鍵を握るのは航空戦力です。シュトラールは主力のグスタフがホルニッセになれる選択肢が与えられており、遅めの援軍もホルニッセとして登場します。３機以上がホルニッセの場合は少なくとも２機が対地攻撃をしなければならないシナリオ特別ルールがありますが、傭兵側のＪ40に対し航空優勢であるため、空戦でかせいだポイントで逃げ切ることがしやすくなっています。これを踏まえて思いついたルール補足ですが、

「相手に航空兵力がない場合は制空任務を選択できない。但し現在航空戦力がなくとも援軍として登場する可能性がある場合はこの限りではない。この場合、制空任務を選択した場合はそのターン自動的に使用済み欄に置かれる」
「観測任務を行った場合、必ず間接射撃をしなければならない。言い換えれば間接射撃をするつもりのない観測を行うことはできない」
「観測ユニットは、スタック制限として１ヘクスに１ユニットとする」
「相手に航空兵力がない場合に離陸を選択をした場合、撤収されたものとして直ちに取り除く」
「敵に隣接するヘクスに着陸したホルニッセは、分離が完了した段階で防御射撃を受ける」

を標準ルールに追加しました。

さて、シュトラールと傭兵は東西に分かれて配置です。グスタフは全機ホルニッセで、ナッツロッカーはドールハウスのロケットに備えて森林街道沿いに分散配置します。傭兵も対地攻撃に備えて森林に密集です。Ｊ40は相手にポイントを与えないために援軍を遅らせる選択もありますが、撤収できない第１ターンの空戦に賭けて全機登場させて空戦に挑みます。

第１ターン、空戦はホルニッセ１機とＪ40が２機撃墜となります。シュトラールにとって頭が痛いのは、ホルニッセ１機で飛行モジュールとグスタフで事実上２機分のポイントが持っていかれることです。さらに次ターンの空戦に備えるため対地攻撃を２機のホルニッセでサンドストーカーと護衛のＳＡＦＳにしかけます。いきなりＳＡＦＳのレーザーがバッテリー切れ（何でじゃ！）、サンドストーカーはエンジンを撃たれて動けなくなってしまいます。森に籠っていられてはドールハウスのロケットも発射できないので、ホルニッセが地上に降り立つ前に攻撃すべく傭兵は道路沿いに南北に分かれて西進を開始します。

第２ターン、空戦は前ターンと同じ結果でした。早くも（順当に）空の趨勢が決まり、主戦場は地上へと移行します。対地攻撃は南の先頭を行くサンドストーカーと護衛のＳＡＦＳに決行しますが成果無く撃退され、西進が続行されます。

第３ターン、残存するＪ40がこれ以上は不利とみて撤収となり、制空権はシュトラールのものとなります。さきほど取り逃したサンドストーカーと護衛のＳＡＦＳに総攻撃をかけますが、サンドストーカーの武装を破壊するにとどまります。

第４ターン、援軍のドールハウスが到着、さらに北方の先遣小隊がナッツロッカーを捕らえ、激しい射撃戦で撃破します。

第５ターン、先の先遣小隊にホルニッセが対地攻撃をしかけ、壊滅させます。
そして空軍が北に回った隙を突いて後続と合流したＳＡＦＳ小隊がナッツロッカーと護衛のグスタフの防御射撃をかいくぐり白兵戦にこぎつけ、１機撃破残りも射撃不能となる激戦の末ナッツロッカーを撃破します。しかし着陸したグスタフが応援にかけつけ、ＳＡＦＳもさらに２機破壊されます。

第６ターン、４機のホルニッセが到着し全機地上に降り立ちます。
最後の決戦を前になぜか一斉に家族が押し寄せてきて終了。おもしろいとこだったのにー（涙）。