占いとシミュレーションゲーム

ざっと目を通したところ、この戦いはアメリカの完全奇襲成功のようで、ゲーム付属のヒストリカルノートにもその旨記載があります。
しかしWikipediaの史実と比して、どうもそれを再現することはできなさそうです。というのも、付属ヒストリカルノートで日本軍に24本の魚雷が発射されたらしいのですが、この攻撃は史実で第12駆逐隊からとなっています。これに所属するのはBenham級３隻、１ターンの発射本数はデータ上４×３＝12本です。63秒間隔で発射されたらしいのですが、これを一方的に２回やるのはゲーム上はほぼ不可能です。しかも、各２本以上命中とあらばなおさらです。
付属ヒストリカルノートでは魚雷を受けて轟沈とあるのですが、Wikipediaでは続く第15駆逐隊の砲撃によるもののようです。
Wikipedia情報なのでどの程度正確なのか分かりませんが、まあゲームバランス上あまり不利な条件でがんじがらめにするのを避けたのかもしれません。
なんだかシナリオにケチをつけているようなのですが、そんなことはありません。このシナリオはアメリカが優位な位置につけるチャンスをもっていて、攻撃の優先権をもっています。が、日本軍は反撃を受けたら侮れない相手です。どのポジションで、どのタイミングで攻撃するのかを研究してみる良い研究材料となります。

ASL（アドバンスドスコードリーダーの略です念のため）では、指揮官の値は指揮能力と士気で表現されています。他国の指揮官に比べ、日本軍指揮官は高い士気値が与えられています。高い士気をもっていれば通常優秀な指揮官ですが、日本軍の場合、肝心の指揮能力が二線級です。
極論かも知れませんが、モラルが日本語でいうところの道徳という意味としても評価としては妥当かなと思います。「いいやつなんだが頼りない」「意気込みだけで中身が…」て感じでしょうか。
「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」なんていう台詞があったような。リーダーてのは両方を兼ね備えてこそだと思います。
日本人は、持ち前の勤勉さから決まってしまったことにまい進努力することには長じています。しかし、異論はあるでしょうが行き届いた教育と良識がジャマして、決断や実行までの紆余曲折が長すぎます。万人が納得するリーダーは日本では生まれにくいでしょう。それに必ず異論を唱える輩が出てくるからです。そして異論があると止まってしまいます。
物事は万全万能はありません。特に現場では文句言う前にまず行動という場面が多々あります。とはいえ拙速では困るのでおおよその方向性を決めるリーダーが必要なのですが、そんな強権を発揮する者すら決められない国民性です。
そこで逆の発想、他国が「上から下へ」なのに対し「下から上へ」、つまり万人が認められる象徴という名の権威・リーダーを作ってしまいこれに逆らってはだめだよとしてしまうことです。そう、日本が世界に誇る「天皇制」です。小さくは、卑弥呼とか征夷大将軍もそのような気がします。
憲法改正が叫ばれているとか。いっそ天皇の政治復帰もあってはいいのではと思うのですが。もっとも特定宗教を支持基盤とする輩や、80年代に結果が出てしまった欠陥思想を看板に掲げる連中の反対にはあうでしょうが。