2017.04.01 Saturday
S11キュストリンの地獄をプレイ
前述しましたが、マップＣは上下逆ということでプレイしてみます。
なお、ルールについてちょこちょこ気づいたことは前述のルール補足や追加ルールに随時書き足しています。今回勝利条件判定もそのひとつ。とくに記述がなければ、一方の戦力が無くなってもプレイは継続されるのかという疑問です。
例えばこのシナリオでは、遅ければ10ターンにドイツ援軍が登場します。極論で第５ターンにドイツ初期戦力が全滅した場合、６から９ターン、ソ連は「待ち」になるのかという話です。
私はNOと解釈しました。いささかゲーム的要素も考慮されますが、援軍を受け取るには継戦能力の提示が必要と考えます。味方が全滅した戦場に貴重な戦力を投入するのはやはりまずいでしょう。もちろん状況にもよりますが、戦術級としてはこれでいいかなと。ターン更新フェイズに、一方に戦力がない場合、ゲーム終了とするようにしました。
さて、シナリオは私の独ソ戦イメージに合致する正統派。質のドイツ対数のソ連で、勝利条件も（例によって）ややこしく書いてありますが、要は事実上盤上のドイツ軍全滅が条件です。ユニット数もＳ１とＳ７についで少なくソロプレイ向き。ただしドイツ軍援軍の登場タイミングが１つの鍵になります。対戦なら隠匿ですが３つの登場が選択できます。２ターンにＣ西端、５ターンにＣ南端、10ターンにＢ南端です。ドイツ軍にとって２ターン登場は正面衝突、10ターン登場は地帯戦術、５ターン登場はその中間でしょうか。ソ連軍は特別ルールの道路を利用して素早く展開し、早急にドイツ軍撃滅を目指すわけですが、特に10ターン登場の場合、ＢとＣに戦線が分断されてしまい、時間との戦いになります。
ソロプレイのため、援軍登場はランダムに決定することにしました。第２ターンは1/3で１〜３、ここで出なければ第５ターン1/2で１〜５と判定することにしました。
ドイツ軍の初期配置、５号戦車に指揮官Ａを置きます。丘や尾根を盾に最初から撃ちあいするか、守り重視で町に籠るか。今回は前者を選択。マップＣ中央付近に配置します。
第１ターン、ドイツ軍イニシアティブ。５号戦車小隊は間接射撃を警戒して散開しつつＣ中央の尾根伝いに展開。指揮車は後方に控えます。ソ連軍はＴ34/76は大通りを西進。Ｔ34/85はＢ西寄の尾根を盾に平地を西進します。視線が通るため早くもソ連軍盤外砲撃が独軍指揮車へ。外れはしますが、独軍は停止射撃が事実上制限されます。
第２ターン、ドイツ軍イニシアティブ。先頭のＴ34/76スタックが５号戦車小隊の攻撃で吹き飛びます。私は５号戦車登場のシナリオをプレイするのは初めてなのですが、10へクスを超える距離からＴ34/76を撃破するとは、なんたる破壊力！カタルシスぅ〜。
などと言ってる場合でなく、辛うじて歩兵１個分隊は脱出します。が、ここで新たに問題発覚。３両が残骸となったへクスはスタック制限一杯となってしまいます。まあ停止不可になるとして、脱出した歩兵はスタック制限違反となってしまいます。ところがスタック制限の違反についてどうなるのかの記述がありません。とりあえず移動終了時除去ということにしました。
一方ソ連軍はこのポジションでは遠すぎて有効な反撃ができません。Ｔ34/76は大通りを無理を承知でそのまま全速前進し、尾根に急接近します。Ｔ34/85はＢの尾根に到着、ようやく反撃可能位置へ。支援砲撃は命中こそしませんが、さらに５号戦車に圧力をかけてきます。援軍は到着せず。少なくとも５ターンまで持ち越しです。
第３ターン、ドイツ軍イニシアティブ。接近するＴ34/76がさらに２両撃破。１両がＳとなります。恐るべし５号戦車。Ｔ34/76は反撃を試みますが外れ。しかし尾根目前にＴ34/85が登場。５号戦車２両は尾根から下がります。
第４ターン、ドイツ軍イニシアティブ。ですが先手を打ったのはソ連でした。Ａ指揮官のＴ34/85小隊が、５号戦車１両を釘づけにします。しかしその反撃でＴ34/85を２両撃破。
第５ターン、ドイツ軍イニシアティブ。両軍４へクス前後の近距離で激しい撃ちあい。Ｔ34/85が１両撃破されるも、徐々にソ連軍が勢いを増してきます。支援砲撃にさらされている５号戦車２両が釘付け、さらに１両がついに撃破されてしまいます。しかも６号戦車登場せず。砲撃は辛うじてかわしますがドイツ軍ピーンチ！
第６ターン、ドイツ軍イニシアティブ。しかし青息吐息のドイツ軍。Ｔ34/76を１両撃破が精一杯。釘づけにされていた５号戦車２両が、Ｔ34/85の総攻撃によって撃破されてしまいます。加えて残る２両のうち１両も運悪く間接射撃で釘づけにされてしまいます。
第７ターン、それでもイニシアティブはドイツ軍。しかしＴ34/85Ａ指揮官小隊の射撃が５号戦車指揮官を釘づけ。さらにもう１両もＴ34/76に囲まれ、後方至近距離からの直撃で撃破されてしまいます。
第８ターン、まだドイツ軍イニシアティブ。がしかし万事休す。ソ連軍の数の前に力尽き、最後の５号戦車指揮車はＴ34/85の集中砲火をあびて撃破。
ソ連軍勝利となった。
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