2017.04.01 Saturday
寝る間も惜しんで
シミュレーションゲームてやつは、現実の再現を遊ぼうという趣味なわけですが、例えていうならイラストやマンガみたいなもので、現実を模倣したそのタッチが人によっては好き嫌いがあったり、デフォルメが過ぎて現実の姿との乖離が激しくなりすぎたりで、そのままそれが再現していることにはならないわけです。
だけど映像や写真や文章や口伝といったその他の手段も、現実とは必ずしもイコールとはなりません。当たり前なのですが、五感の状態をその当時の現実の状態にすることは不可能なわけで、どのような手段も現実の切り取りである以上事実の一部でしかありません。これに受け手の主観が加わると、だいぶゆがんでしまいます。
戦車戦のデザイナーズノートにも書いてありますが、現実のデータを落とし込んでも再現にならないことは明白です。ツクダ系でこの世界に入り、育った私はこの部分の理解がなく、データ信奉者の一人でした。
手元で集められたいくらかの戦車のカタログデータを見れば、戦車戦のデータは初心者の私が見ても明らかにデフォルメされています。これが正確に当時の戦車戦を再現できているのかといえば、私は明確な回答ができる知識を持ち合わせていません。ですが、このゲームのタッチは個人的に好みです。現実の戦闘の一端をゲームを通じて見れる気がしています。詳細な再現ができる学術書のようなシステムより、ちょっとリアルな少年マンガくらいのこのゲームの方が、私の身の丈にはあっているようです。ルールの改造は、そのマンガに落書きしとるようなもんかな。
忙しくて、ゲームなぞにかまっている暇はないのです。ですが今、ガンダムを通じて知ったこのシミュレーションゲームの世界に入った少年時代の気持ちを思い出し、諸兵科連合などというもっともらしいことを、戦車戦�兇膿臾音�間を削って体験してみようかと思います。
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