2017.03.18 Saturday
戦車戦�競轡淵螢�１の勝利条件
第二次世界大戦についての知識があんまりない私。
おおざっぱにいって、質のドイツと物量のソ連のイメージがあり、慣れ親しんだエポック装甲擲弾兵シリーズがその固定概念に拍車をかけてました。ですがデフォルメされた姿に疑問を持ったのも事実で、このデータでどうやったらドイツが負けるんだ？と思ってました。
調べたら必ずしもそうでない側面もあったようで、初期の電撃戦などはむしろ戦力的に貧弱で、効果的な戦略戦術があったからこそという感じだったようです。
で、戦車戦�兇離轡淵螢�１。日付は1941年６月24日。バルバロッサ作戦開始２日目だそうですが、まさにこの私のイメージのギャップを体現したシナリオです。出てくる戦車は両軍初期型で、ドイツ５、ソ連８。しかし圧倒的にソ連戦車の方が性能的に上です。ドイツはこれに歩兵５と砲７の援護を受けつつ立ち向かいます。つまり数はドイツが上で性能的にはソ連というイメージと真逆の状態なんです。
肝心の勝利条件ですが、わかりにくい表現になっています。マップは２枚ＡとＣ。ドイツはマップＣから戦闘可能なソ連軍を排除してＡに自軍戦闘可能ユニットを全てＡに置くこと。ソ連は戦闘可能ユニットを全てマップＣ端から脱出させることで、これができればその瞬間勝利します。
両方達成できなければ引き分けです。
一見するとソ連の条件に「ん？」となりますが、要は脱出が目標です。1つでも脱出させれば、仮に盤上に戦力が残ったとしても引き分けです。残る戦力が脱出できるならそれが達成できた瞬間勝利が待っています。また、その戦力が戦闘で被害を負っても戦闘可能ユニットでなくなるわけですから、やはりその瞬間勝利します。ソ連は他の主要な戦場にこの戦力を（１つでも）送り込むことが目標のようです。そして戦えなくなったものは上層部の興味から外れるのです。「戦える者は同士だ、進め！戦えなくなったやつに用はない、クズだ！」少しでも戦える戦力を戦場に置き去りにした指揮官は、たとえ残る戦力を全て送り出したとしても上層部の怒りを買うのです。
その一方ドイツ軍は進撃と援軍の阻止が課せられています。進撃しマップＡを確保しなければなりません。またソ連が１ユニットでも脱出してしまうと、その瞬間状況にかかわらず引き分け以下が確定します。ソ連の残った戦力を排除した瞬間ソ連の勝利が決定するからです。だからといって放置すればドイツは勝利条件を満たせません。ソ連を脱出させないことがドイツの絶対条件なのです。
問題は、ドイツの戦力が貧弱なことです。この戦力で、強力なソ連軍の進撃を阻むことが本当にできるのだろうか。
Post a comment