占いとシミュレーションゲーム

太平記というゲームをご存知でしょうか？私のように太平記そのものすら知らない人もいますかね。要は南北朝、室町幕府成立にからんだ物語みたいですが、戦国時代で傀儡として扱われる足利将軍様、そのご先祖である足利尊氏のお話だそうです。ゲームの世界でけっしてメジャーとはいえないこのテーマを扱ったのが、かつて翔企画から（だったか？）SSシリーズとして出されたその名もずばり「太平記」です。
発売当初、自分の中で興味がないテーマであったことと、ゲーム離れが始まっていたこともあって、手にすることはなかったのですが、（他の多くのゲーマーがそうであったようですが）21世紀に入り10年ほどブランクの後ふとしたきっかけでシミュレーションゲームの世界に戻って来た時、手にしたのが旧ゲームジャーナルの付録として再販されたこの「太平記」でした。
決して興味のあるテーマではなかったのですが、ゲーム自体がすっきりしていて、短時間でプレイアブルかつ考える余地も多分にあり、何より先入観なくプレイしたことが、はまる要因となりました。
（改善後も）若干公家方有利の印象はありますが、凄くおもしろいゲームです。
シミュレーションゲームというものは、言うまでもなく世の中のさまざまな事象をゲームという手法で再現するものです。私の場合たいてい興味や下知識があってゲームに入るのですが、「太平記」はその逆で、ゲームをきっかけに知識を得るというパターンでした。